たまに英語版のAfter Effectsで作成したプロジェクトファイルを使用することがあり、それを開くとエクスプレッションの記述が日本語版と合わずにエラー表示が出ることがあります。このようなときに有効なのが、通常日本語版として使っているAfter Effectsを英語版として起動して使う方法です。
知られているのは「ae_force_english.txt」という名前のテキストファイルを作り(中身は空で可)、それをPC既定のドキュメントフォルダ(Macの場合は書類フォルダ)に入れるだけです。この状態で起動するとAfter Effectsは英語のインターフェースで起動し、上のエラーも解消されます。
ところで、Premiere Proのプロジェクトではこのような場合どうなるのでしょう?
多くは試していませんが、Aeと違ってスクリプトがないためか、これまでのところ問題はありません。問題はないけど、ものは試しにとAeの場合と同様に「pr_force_english.txt」というファイルを置いてみたけど…
結果としては日本語インターフェースで起動してしまったので、これは無効でした。
ほかに方法はないものかとCCのインストールディレクトリを調べていくと、Program Files\Adobe\Adobe Premiere Pro CC 2014\Support Filesの中に、とても怪しいAMTLanguagesというフォルダを発見。中にはja_JP.txtというファイルがひとつ。
じゃあこのファイルをデスクトップに移動し、AMTLanguagesフォルダ内を空にしてPremiere Proを起動してみると…これも変わらず日本語で立ち上がりました。
ここでこの編集用PCに残してあるPremiere Pro CS6の同じフォルダを見てみると…
こんなにたくさん入っていました。ja_JPだけは中にja_JPと書いてある(これはCC2014も同じ)けど、それ以外の中身は空。きっとこれに違いない!と、とりあえず中身は空のままen_US.txtをコピーしてCC2014のAMTLanguagesフォルダにペーストしてみました。
このファイルが入った状態で起動すると…
日本語版では「2014リリース」となるところが「2014 Release」になっています。もちろん中身もご覧のとおり。
大成功でした。日本語環境で作成した既存のプロジェクトを読み込んでも問題なく、シーケンス上でも「クロスディゾルブ」→「Cross Dissolve」などと、エフェクト名も英語に変わって表示されていました。試しにen_US.txtをde_DE.txtに置き換えると予想通りドイツ語版で立ち上がりました。
After Effectsと違ってあまり意味はありませんが、何かのときに役立つかもしれません。
【まとめ】
Premiere Pro CC2014では、インストールディレクトリのSupport Files\AMTLanguagesフォルダにあるファイルの名前で各国語版に変化する。