ビデオカード変更 – Quadro 2000 (3)

Quadro 2000を載せてMercury Playback Engineを有効にしたときのPremiere Pro CS5の実力はどうでしょう?

プロジェクトのプロパティ

GPU処理が有効となったPremiere Proプロジェクトのプロパティ

まずは既存のプロジェクトで切り替えてみます。

ソフトウェア処理時のタイムライン

これはXDCAM EX 1080 60iのシーケンスです。これまでソフトウェア処理によるタイムラインのプレビューでは”要レンダリング”であることを示す赤いラインがタイムライン上部にほぼ全編にわたって表示されていました(それでも複雑でない部分はレンダリングなしでリアルタイム再生可能)。

GPU処理時のタイムライン

GPU処理時のタイムライン

GPU処理に切り替えると、タイムラインのほとんどの部分が黄色のライン(プレビュー再生時のレンダリング不要)に変わりました。CPUに負荷をかけずにスムーズに再生できるということです。

実際、ビデオエフェクトの「基本3D」で動きをつけた部分がありましたが、ソフトウェア処理時にはカクカクでレンダリングなしではまともに再生できませんでした。その部分がGPU処理になるとレンダリングしなくともスムーズに再生できてしまいます。これは大きな収穫です。モーションや不透明度、色調補正など、多くのエフェクトがこのGPU処理に対応しているようです。ただ、サードパーティのプラグインを使用した部分には適用されませんでした。

注意が必要なのはこれまでソフトウェア処理によってプレビューファイルが作ってあるプロジェクト。プレビューファイルに互換性がないらしく、プロジェクト設定でGPU←→ソフトウェアと切り替えるたびに警告が出ます。

レンダリング設定変更時のダイアログボックス

レンダリング設定変更時のダイアログボックス

無視しているとファイル書き出しが途中で止まってしまうことが確認されました。これには従って削除を選んでおくことです。

ファイル出力時もGPU処理の効果が現れるといいます。上のタイムラインを1080 30pのMP4に出力してみました。約6分の尺で、タイムラインにはXDCAM EXとHDVの素材が混在、ご覧のとおり全編にわたってテロップなどが載っています。

結果はソフトウェア処理で30’15″、GPU処理では8’17″と、大幅に短縮されました。この時は画質に特に違いは見られませんでした。

別のプロジェクト(XDCAM EX 1080 30p・約6分)を480×270のWMVに出力してみると、ソフトウェア処理14’34″、GPU処理12’47″と、若干の向上が見られました。ただ、もともとソフトウェア処理で作成したプロジェクトだったからか、動きの激しい場面でベッタリとした画になってしまいました。これはいったんCanopus HQコーデックの1080 30pファイルに書き出し、Adobe Media EncorderでWMVに変換することでトラブルは回避できました。その後最初からGPU処理で作成したプロジェクトで同じフォーマット変換をしたところ、そのような現象は現れませんでした。

現在、NVIDIAからは”NVIDIA Maximus“という、QuadroにTesla GPUをプラスしてさらに高速処理を目指す技術も発表されています。さすがに個人レベルでは到達できない領域ですが、ともあれ、Quadro 2000によりPremiere Pro CS5にはスムーズなタイムライン再生、大幅な書き出し時間の短縮という効果が得られました。

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2012/04/11追記

3DMARK 11で1280×720のテストを行ったところ、P1883という残念なスコアとなりました。まあQuadroシリーズはDirectXの速さを追求するカードではありませんから、そんなものみたいです。テストでのGPU温度は最高69℃。Quadro 4000はかなり熱くなるということですが、2000はぜんぜん上がりません。

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