ビデオカード変更 – Quadro 2000 (2)

Premiere Pro CS5 (CS5.5)において売りのフィーチャーのひとつであるMercury Playback Engineは、NVIDIAビデオカードのCUDAを利用することで、複雑化したタイムラインの再生がスムーズになるというものです。発売前にAdobeのサイトに掲載されたビデオでは、AVC Intraかなにかのトラックが5つくらい重なったシーケンスをぐりぐり動かしていたのが印象的です。

Premiere Pro CS5.5でのデモ映像

ただ、この恩恵を受けるには特定のビデオカードが必要。とくにCS5では対応カードがかなり限られるのですが、そこには裏技があり、896MB以上のメモリを搭載したNVIDIAのカードなら使えないこともないという情報。英語ですが Studio 1 Productions というサイトに詳しく出ています。

すっかりHD編集オンリーとなってしまった我がCS5の環境でも、このMercury Playback Engineの恩恵を無理やり享受しようと、まずはビデオカードQuadro 2000を導入。CS5でこれを有効にするための手順を書いていきます。
(メーカーのサポートが受けられない記述がありますのでご承知ください。)

Premiere ProのMercury Playback Engine(以下MPE)に対応したビデオカードはNVIDIA Quadroと、GeForceのごく一部のカードのみ。とくに最初のリリースとなったCS5ではQuadro CX / FX3800/4800/5800とGeForce GTX 285くらいで、Quadroシリーズではいずれも高価なカードばかりでした。

CS5.5ではいくらか対応カードが追加され、Quadroでは新世代の2000/4000/5000/6000にも正式対応しています。このなかでもローエンドのQuadro 2000に注目し、なんとかCS5でもMPEに対応できないか調べてみると、ちょっとしたファイルの書き換えなどで使えるという情報がチラホラあります。情報誌のビデオサロンでも紹介されていました(2011年9月号)。

まず、現状(Quadro FX580)のMPE動作状況。

現状のレンダラー設定

現状のレンダラー設定(選択不可)

プロジェクトのプロパティで「ビデオレンダリングおよび再生」のところが「Marcury Playback Engine – ソフトウェア処理」になっていて、変更することはできません。

ここからはQuadro 2000をMPEで使用できるようにする設定変更です。
エクスプローラーでPremiere Proインストールフォルダを開きます。CS5は64bitアプリケーションなので、CドライブのProgram FilesフォルダのAdobeフォルダにあります。

GPUSniffer.exe

GPUSnifferを探す

そこに GPUSniffer という実行ファイルがあるので、コマンドプロンプトで開きます。簡単なのはこのファイルをコマンドプロンプトにドラッグ・アンド・ドロップすることです。

コマンドプロンプトにドラッグ・アンド・ドロップ

コマンドプロンプトのウインドウにドラッグ・アンド・ドロップ

そうするとコマンドプロンプトのウインドウ内にビデオカードの情報が表示されます。 上の方にに搭載メモリが1024MBと表示され、MPEの動作条件に合っていることを確認。そして下の方にあるCUDA device detailsのNameに表示されているカード名をメモします。

次に、同じPremiere Proインストールフォルダにあるcuda_supported_cardsというテキストファイルをメモ帳などで開きます。

cuda_supprted_cards

cuda_supprted_cardsを探す

MPE対応と認識するビデオカードが一覧になっています。 なんとCS5発売時に対応が表明されていなかった現行世代のQuadro 4000と5000がもともと入っています。ファイルのタイムスタンプから考えるに、アップデートで追加されたようです。裏技その1は、ここに先ほどGPUSnifferで調べたビデオカード名を追加することです。

対応ビデオカードを追加

対応ビデオカードを追加

これを上書き保存するのですが、この場所ではそのまま保存できないので、名前を付けて保存でいったんデスクトップなどに保存し、そのファイルをPremiere Proインストールフォルダに入れ、既存のファイルと置き換えます。

ここまでのところの作業を自動化したソフトが前述の Studio 1 Productions の2ページ目で配布されています。私は試していませんが。

裏技その2はNVIDIAコントロールパネルで設定の変更をします。デスクトップを右クリックし、NVIDIAコントロールパネルをクリックします。左の「3D設定の変更」を選び、右の設定画面のタブを「グローバル設定」の右にある「プログラム設定」にして、プログラムのリストからAdobe Premiereを選びます。そして機能の「マルチディスプレイ/ミックス GPU アクセラレーション」の項目を「互換性パフォーマンスモード」に変更します。

NVIDIAコントロールパネル

NVIDIAコントロールパネルの設定変更

このNVIDIAコントロールパネルの設定変更はStudio 1 Productionsのサイトには出ていません。もしかしてデフォルトのままでもいいのかもしれません。

以上で設定作業は終了です。Premiere Proを起動し、新規プロジェクトを作ってみます。作業前に確認したプロジェクト設定のビデオレンダラーのところを見てみると…
選択可能になっていて、すでに「GPU高速処理」になっていました。

プロジェクトのプロパティ

交換後のプロジェクトのプロパティ

次は実際の効果などについて書いてみます。

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ビデオカード変更 – Quadro 2000 (2) への2件のフィードバック

  1. 3RD EYE STUDiOS のコメント:

    初めまして!めちゃめちゃ参考にさせていただきました!そしてAfter Effectsの場合を記事にさせていただきました。ありがとうございました!!

    • maktak のコメント:

      お役に立てたようでなによりです。3RD EYE STUDiOSさんのブログは以前なにかで検索してたどり着いたことがありますよ。リンク開いたら見覚えのある画面でびっくりしました。

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